人にものを教えていると、
「何度言ったらわかるの?」
「どうして分かってくれないの?」と思ってしまうことがよくあります。
でもこれって、教えている側に問題がある場合がほとんどです。
教えるためには、教わる人よりも高い知識技能、豊富な経験が必要です。しかし、その知識技能や経験が、人に教える時の障害になる場合がある、ということはご存知でしょうか?
さらに日本の教員養成・教員再教育は認知心理学的には明らかに誤った仮定の上に成り立っています。それは、教師がよく分かり、よく知っていれば、良く教えられるという素人的な仮定です。実際は、知れば知るほど、分からない人の気持ちは分からなくなり、分からない人を説明できないのが人の頭の構造です。分かりやすいのは大学教師が教えるのは下手だといわれるのは、それは知りすぎており、分かりすぎているからです。(マーカーは菅による)
『西川純のメモ』 https://www.jun24kawa.com/entry/2012/08/18/000000
どの業界・世界にもありますよね。一芸に秀でた名人が、必ずしも一流の指導者になれるとは限らない、ということ。
教える側は『私が理解できたように、目の前の生徒が理解できるとは限らない。どこでつまづき、困っているのかを見極め、そのつまづきに応じた言葉や実演を通して教えよう』という心構えが必要です。
教える人は、「何度言ったらわかるの?」「どうして分かってくれないの?」という状況になったら、
- 生徒に何度言っても伝わらないような言い方をしていないだろうか。
- 今している指導の仕方が本当に適切なのか。
を、検証し、指導の仕方や教材を見直す必要があると思います。
教える、ということは、内容の知識技能を知っているほかに、教え方の技能も必要だということを肝に銘じて、私も指導をしていきたいと思います。
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